看護基礎教育卒業時の学生の技術能力と臨床現場が新人看護師に期待している能力の乖離は大きく、それを少なくするには卒業時の看護技術の到達度について教育と臨床の合意を得ることが必要である。よって、本研究では①看護技術の概念の明確化、②看護基礎教育の専門家と看護実践の専門家によるデルファイ調査、③看護学生の卒業時までの看護技術の学習経験および習得度の認識調査(学生調査)、④看護学生が臨地実習で実施できる看護技術の実態調査(病院調査)、⑤有識者による妥当性の検討、の5つのステップを経て、看護基礎教育卒業時に全ての学生が習得しておく必要がある看護技術の種類と到達目標を明らかにした。更に、⑥教科書における看護技術教育内容の検討、を行い明らかにした内容が、教科書にどのように掲載されているかを調査し、今後の教科書のあり方について検討した。
本人担当部分:「Ⅱ.看護技術の捉え方と枠組み(P.1~20)」を担当した。
主任研究者:小山眞理子
研究分担者:及川郁子,鶴田惠子,手島恵,高田早苗
研究協力者:水戸優子,川守田千秋,山口由子,野崎真奈美,朝倉美奈,植村由美子,片平伸子,香春知永,塚本紀子,大橋久美子