在宅における家族などによる高齢者虐待は、地域包括支援センターが中心となり、支援と対応を行なっている。本研究では、虐待が疑われる事例に対する地域包括支援センターの家族支援の要素を明らかにすることを目的とした。
その結果、家族支援の要素は、6カテゴリ、16サブカテゴリを生成した。虐待が疑われる事例に対する、地域包括支援センターの家族支援の6つの要素からは、虐待を受けている可能性のある親への対応を行いつつも、虐待の実態を把握するために、“異変”の観察と家族以外のキーパーソンも探索しながら情報収集をしていることが示唆された。
担当:研究デザインの検討、フィールド調整、データ収集・分析
共同発表者:河原智江、梅崎薫