在宅での高齢者虐待(以下、虐待)は、地域包括支援センター(以下、センター)が中心で支援をしている。分離が必要な虐待は適切な緊急対応が求められるga虐待は家族関係に起因する問題もあり、虐待加害者の意向等も理解した支援には課題がある。本研究は、虐待加害者に対するセンター専門職の支援を明らかにした。
研究協力者は、首都圏のAセンターの保健師1名であり、方法は、支援の経過の中で、内省の見られた虐待加害者1事例(B氏:60歳代男性)を選定してもらい、半構成的インタビューを実施した。
センター専門職は、<継続的で丁寧な状況観察>と<センター専門職の重層的な関わり>を基盤として、虐待加害者に対して、<中立的な立場の堅持>をし、<安心できる場の提供>をしながら、時期を待ち<介護者同士の交流の設定>をしていた。また、求めに応じて<じっくり話を聴くこと>をしていた。
担当:研究デザインの検討、データ収集、データ分析
共同発表:河原智江、西村ユミ