本研究は、壮年期国保被保険者の生活習慣病予防健診受診に関する行動変容ステージの決定要因について検討し、健診受診促進策を検討する一助とすることを目的とした。
調査会社マクロミルの30~59歳の男女登録モニターを対象にweb調査を実施した。調査項目は、健診受診に関する行動変容ステージ(前熟考期、準備~関心期、実行期、維持期、後退期)と基本属性、健康状態、並びに行動変容ステージの関連要因等とし、行動変容ステージを従属変数とし、単変量解析にて有意な関連が認められた要因を独立変数としたロジステイック回帰分析を行い、行動変容ステージの決定要因を検討した。
その結果、前熟考期vs準備~関心期の有意な決定要因は、実行意図、準備因子、健診の利益認知等であった。準備~関心期vs実行期の有意な決定要因は、実行意図、準備因子、受診時障害、生活習慣病への不安(等であった。実行期vs維持期の有意な決定要因は、実行意図、健診の利益認知等であった。後退期vs実行期の有意な決定要因は、健診の障害認知、主観的規範、生活習慣病罹患の可能性であった。
担当:データ分析
共同発表:田口(袴田)理恵、河原智江、西留美子