看護研究を行う場合、研究に取り組む研究者は、当該研究の倫理的問題を整理し、研究対象者(研究協力者)に対する倫理的配慮を十分に検討し対応をしているはずである。しかしながら、研究対象者に対する倫理的配慮について、「本当に研究対象者のための倫理的配慮となっているのか?」と疑問を持つ場面に遭遇することが多い。
本交流集会では、これまでの企画者らの取り組みや研究対象者ごとの特性等も踏まえ、企画者らが疑問に持った場面を提示しながら、何が倫理的問題となるのか、そして、倫理的問題となるのであれば何が課題となるのかを議論し、研究対象者である“当事者”の立場に立った研究倫理を考えた。参加者は30名程度であり、参加者から、研究を進める中での倫理的な問題として悩む場面や事例が話され、それについて時間の許す限り、具体的な討議を行った。
担当:交流集会企画、運営、実施
共同発表者:河原智江、西村ユミ、久保恭子