看護師(あるいは保健師)が、看護の実践を語ることは、さまざまな目的で、さまざまな対象に対して、さまざまな状況と関係性において、日常的に行われている。例えば、臨床の場面で看護師の勤務交代時に行われる「申し送り」も、患者の状態を踏まえた看護師同士の実践の語りである。つまり、「看護の実践を語ること」の目的はいかなるものであっても、看護師(あるいは保健師)が語ることによって、そこには大なり小なり看護の営みが働き出しており、さらには、看護の実践として何が達成されているのかということが見えてくる。
交流集会においては、看護師(あるいは保健師)が、看護の実践を語ることには、どのような意味があるのか、そして、そこから何がもたらされるのかということを議論した。参加者は、100名程度であった。
なお、本交流集会は、日本質的心理学会研究交流委員会の後援により実施した。
担当:交流集会企画、運営、実施
共同発表者:河原智江、西村ユミ、鮫島輝美、山本美智代