母親の社会的健康が子どもの行動に対する被害的認知並びに否定的認知を介して、虐待的行為に与える影響について検討することを目的とした。3~6歳の第一子を持つ620名の母親を対象とし、Web調査によるアンケート調査を実施し、虐待関連要因と子どもの行動に対する認知と虐待的行為との関係についてパス解析を行った。
その結果、母親の社会的健康の向上は、直積的に虐待的行為を低下させた。合わせて、子どもの行動に対する被害的認知と否定的認知の抑制やうつ傾向の抑制を介して、子どもに対する虐待的行為を抑制していることが明らかになった。
分担:研究デザイン・データ収集方法の検討・調整、データ分析及び論文作成(一部)
共著者:田口(袴田)理恵、河原智江、西留美子