21世紀から22世紀にかけて変化の激しい時代を生きる子どもたちを、どのように育てていくべきか。よく考える子どもを育てるための保育実践について講演した。論理的な思考力は、規則性・法則性、比較・分類、全体と部分、時系列・因果関係。仮説・確認、人との関係性の6つの観点から捉えることができる。それと共に、安定して活動する、粘り強く取り組む、協同するなどの非認知的な能力も重要である。公開保育から、こうした点が捉えられた実践を紹介し、子どもが考えて取り組むときに、心で考えるということ、創造的思考、ケア的思考の大切さを示した。子ども自身が考えたくなる面白い遊びの環境を作ることや、見えにくい考えを明確化する援助を工夫して、今後もよく考える子どもを育成していきたい。