小学校就学前の5歳児は、園生活の集大成の姿でもある。入園当初は目新しく魅力的であった遊具や園環境にも慣れ、安定した人間関係は関係性の固定化にもなり、そのような状況だと遊びのマンネリ化に陥ることもあり、これが5歳児の発達的な課題でもある。5歳児の遊びが充実するためには、個人の興味や関心をさらに深める<個性化>、興味や関心を広げる<経験値>、友だちとのかかわりを深める<協同性>、学級のつながりを築く<社会化>をはかることが保育のポイントとなる。そうしたことから、体験が連続していくことで、テーマのある生活や遊びが展開されていくことを述べた。