前半は、これからの時代に求められる学力について説明し、幼児期の遊びを通した学びの重要性を示した。後半は、浦安市立入船南認定こども園の公開保育の実践を事例としながら、教師がふさわしい環境を構成することや、子ども自身の「やってみたい」という意欲を引き出すことの重要性を述べた。幼児は動きながら次第に遊びの輪郭がはっきりしてくること、その繰り返しから次第に見通しをもって遊べるようになってくることや、教師が協同的な関係構築を図ることで、子どもの思いや考えがつながっていくことで遊びが充実する様子を説明した。さらに、子ども自身のこだわりややり方を大切に、試す、工夫する、挑戦するなどの試行錯誤そのものが学びであり、周囲のものや人とのかかわり方を変化・深化させていく教師の援助を大切にしてほしいと述べた。