遊びの援助がなぜ難しいのか。教育内容、教育方法の両面から、その理由を示した。また、文脈において異なる概念を「遊び」がもっているため、教育として遊びを通して学ぶことを理解する難しさを整理した。乳幼児期の教育は基本的には遊びを中心とした援助になるが、保育者同士でも遊び観が異なること、遊びをどのように捉えるのか、保育者自身のまなざしが問われることを示した。質の高い教育を行うためには、遊びの充実が欠かせない。それには、子どもを適切に理解すること、遊びを理解すること、環境を工夫すること、保育者として保育を構想することの重要性を、具体的な実践例を通して講演した。