紙布の接触冷感に関する研究
繊維学会年次大会, 2017年6月7日,東京 船堀タワーセンター(村瀬 浩貴,毛塚翔子,石原慶子,後藤純子)
紙布(しふ)は,細く切った和紙等に撚りをかけて作った糸(紙糸)の織布である.着用時に冷感を与えるので,古くは夏の衣料として用いられた.また,実際に紙布に手で触ると高い接触冷感を感じた.本稿では,紙布の接触冷感を機器評価で確認し,高接触冷感の原因を明らかにした.紙布の高い接触冷感は,皮膚との接触面積が大きいこと,および,紙糸の熱伝導性が高いこと,の両方の効果による.