シシケバブの新規フィブリル構造の電子線トモグラフィーによる3次元観察
高分子討論会, 愛媛大学共立女子大1・東北大多元研2・九大先導研3・京大名誉4・原研5 ○村瀬浩貴1・陣内浩司2・樋口剛志2・鳥山誉亮3・橋本竹治4,5
シシケバブは,流動場下で発現する結晶構造として広く観察され,これまでも様々な手法で研究されてきた。特に透過型電子顕微鏡(TEM)は,シシケバブの発見当初から主要な研究手法として用いられてきた。一方,試料の3次元構造を詳細に観察する手法として,透過型電子線トモグラフィー法(TEMT)が近年発展している。本報告では,TEMTを用いて,超高分子量ポリエチレンの準希薄溶液に発現したシシケバブを観察し,従来のTEM観察では見逃していた新規フィブリル構造を見いだしたので報告する。