綿繊維の乾燥過程の構造変化
セルロース学会 年次大会2023年9月28日 広島国際会議場村瀬浩貴(共立女子大),船城健一(東洋紡)
綿は、最も多く使用されている天然繊維である。綿の細胞壁は、96〜98%がセルロースで構成され、またセルロースの結晶化度は66%と比較的高い。綿繊維は水によって大きく膨潤することが知られており、乾燥時と水膨潤時の小角X線散乱(SAXS)も異なる。本研究では、放射光広角X線回折(WAXS)および小角X線散乱を用いて乾燥過程での構造変化を、1本の綿繊維で測定することを試みた結果について報告した。