本論文では、アタクティックポリスチレンの準希薄溶液にせん断流動を印加し、位相差光学顕微鏡を用いて流動誘起相分離構造を詳細に観察することを試みた。せん断速度の増加に従って、高分子濃厚相の高分子濃度が増加することを確認することができた。また、光散乱の観察も実施し、光散乱強度の散乱角依存性は、せん断速度を変えても同じ散乱関数でスケールできることを示した。
担当部分:研究全般
著者:Hiroki Murase, Takuji Kume, Takeji Hashimoto, Yasuo Ohta, and Tohru Mizukami