Additive Manufacturing (AM)もしくは3D Printingは新たな製造技術として様々な分野で応用が進んでいる。ファッション分野でも2015年ごろより取り入れられるようになってきたが,まだその応用事例は少なく学術的な研究も少ない。報告者は,2017年よりAMを研究に取り入れて新しい被服材料の開発に取り組んできた。本研究では,複雑な形状を造形できるAMの特徴を活かして特殊構造を持つ多孔性材料を作製し,その構造−物性相関を明らかにするとともに,新規な触感を発現する多孔性クッション材料を開発することを目的としている。今回、①2種類の樹脂を複合させた材料を用いることで造形物の柔軟性を制御する技術、および、②多孔構造をAMで造形する技術、の2点を検討したので報告する。