走査型粘弾性顕微鏡を用いた材料表面の粘弾性評価のために、力学モデルを提案し、ポリスチレン表面の測定に応用した。材料の粘性項を考慮し、弾性項と粘性項を並列結合したフォークトモデルを採用し、材料表面の変位を記述する運動方程式を解くことによって表面弾性および変位の位相変化を記述する式を求めた。提案した式を用いてポリスチレンの表面粘弾特性を評価し、材料表面の粘弾特性の評価が可能であることを実証した。
著者:Kei-ichi Akabori, Keiji Tanaka, Hiroki Murase, Atsushi Takahara, and Tisato Kajiyama