「多党化時代の政党カルテル―1920年代カナダにおける進歩党の出現と二大政党」
日本比較政治学会編『日本比較政治学会年報 政党政治とデモクラシーの現在』
民主主義を実践する上で、国内の利益と政治を媒介する政党の役割は重要である。カナダの自由党と保守党の二大政党は、政党名をイギリスから引き継いだものの、特定の主義や思想は伴わず、あらゆる地域や民族利害の代表を目指してきた。左記論文は、そうした特徴を生む両党の行動原理を、それがあらわになった1920年代初頭の連邦政治に注目し明らかにした。