近年、教員から児童への性暴力が大きな社会問題となり、教員による児童生徒性暴力防止法案の制定、日本版DBSの制度を策定する動きがある。これらは重要な取り組みであるが、実際に起きた時の対応、子ども自身や保護者はどのように予防したら良いかなど、性的虐待を予防する知識や方法が求められる。
本研究では、子どもの性的虐待予防プログラムの取り組みを比較検討し、効果的なプログラムの構成要素について考察することを目的とする。
日本で実践されている子どもの性的虐待予防プログラムに該当するCAP、生命に関する安全教育と、未実施であるSecond Step Child Protection Unitについて、次の6点から比較検討した。①プログラムの効果検証、②実践者の養成方法、③実施時間、④親教育、⑤普及しやすさ、⑥金銭的コスト