「教育実習に関わる制度・政策の分析――2000年代以降における動向を中心に」
『研究室紀要』東京大学大学院教育学研究科教育学研究室
第37号
2000年代の教員養成制度改革、とくに、教育実習に着目して、これに関わってどのような制度が構想されたのかについて検討したものである。政権交代後の2010年6月に中教審に設置された、「教員の資質能力向上 特別部会」の議事録および配布資料を元にして、民主党政権が目指す教員養成の「修士レベル化」や教育実習長期化という方針、ならびにその中心概念としての「実践的指導力」について、いかなる議論が展開されたのかを分析した。(池田雅則、小林正泰、宮城哲)