阪神淡路大震災を契機にPTSDという概念が日本に浸透してきたようにメンタルヘルスが重要視されるようになってきた。「災害」「紛争」「テロ」「自殺」などが話題になるたびに「PTSD」「うつ病」「神経症」などと取り沙汰されているように社会的な関心事のひとつとなった疾患について、精神科救急をはじめとして災害看護まで幅広く書かれており、精神看護の新しい分野のケアの道しるべとなる本である。
B5判 全155頁
編者:坂田三允、萱間真美、櫻庭繁、根本英行、松下正明、山根寛
共著者:幸田るみ子、上島国利、伊藤收、金山千夜子、西岡文、勝久寿、中山和彦、櫻庭繁、久保正子、広常秀人、近澤範子、石井朝子、一瀬邦弘、中村満、内山眞
本人担当部分:第2章第3節神経症性障害の看護ケア(74頁-82頁) を単著で執筆した。
執筆箇所では、近年増加傾向にある精神疾患の中でも比較的多い神経症を扱い、その中でも強迫神経症に焦点を当てて事例などを用いて疾患をより身近なものとして詳しく理解できるように工夫した。
また、看護の方向性についてよりわかりやすくポイントをつかめるようにし、臨床や教育の現場で活用できるように工夫した。