浜松医科大学医学部看護学科の基礎専門科目の「基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ」では、初めて援助者として患者に接するので、どのように接していったらよいのか教員が自らモデルになり手本となりコミュニケーションや清拭などの看護ケアの実践のサポートを行った。また、臨床専門科目「精神看護学実習」では、精神疾患の患者に接することができず、病棟の廊下で佇む学生も少なくない。また、何を話してよいのかわからず悩んだり、患者の精神症状の変化に対応できず泣き出したりする学生も多く、そのような学生には、教員が中間に入り、学生との関係性を構築する手伝いをしてケアの実際での看護師のモデルとなり手本を示し、学生へのヒントとなるように工夫した。地域の作業所やデイケアでの実習において、利用者との交流を図ながら、コミュニケーションの取り方の模範を示した。そして、実習における振り返りを行い、その後のケアの取り組みの方向性を示唆した。