入院時の患者及びその家族の聞き取り調査とカルテから親族に過去、アルコール依存症の患者の存在の有無を調べ、存在した患者を遺伝負因ありと判定した。調査した患者に対してSSIスケールを行い、遺伝負因のあるAlcoholismの患者にはない患者に比べて、自殺念慮が強い傾向にあることがわかった。特にアルコール依存症の父親を持つ子供をアダルトチルドレンと呼ぶことから、患者のみの治療だけではなく、看護においては夫の回復のためには妻にもアプローチが必要であり、妻のメンタル面でのサポートによりその子供への影響を抑制または改善することも含め、家族全員をケアの対象にする必要性が示唆された。
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共同発表:M.Kubo、S.Sakuraba.