慢性的に微小塞栓が脳を障害することで、認知機能の低下をきたし日常生活など様々な状況で影響があるとされている。本研究では、人工心臓装着患者の認知機能をTMTテスト(Trail Making test)などを用い、人工心臓装着の患者の認知機能の低下を検討した。その結果、人工心臓装着なしで心移植した患者よりも、その後人工心臓を移植した患者の方に認知機能低下が認められた。人工心臓装着人工心臓に発生した視認可能な血栓については、見つけ次第除去しても認知機能障害をきたしうることが示唆された。
pp.93
本人担当部分:この論文は第三著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の共同研究を行った。
共著者:薦田烈、櫻庭繁、久保正子