アルコール依存症の夫を持つ妻に対してGHQスケールより、正常人妻よりも精神健康度が著しく低く、抑うつであるものやうつ病と判定されるものが多かった。また、TASスケールより失感情症が患者の妻が有意に高かった。アルコール依存症の夫の抱える身体的精神的問題や社会的問題など様々な影響を受けているために精神的健康度が低い可能性がある。また、失感情症なども有意に高いことからアルコール依存症の夫の問題などへの気付きが少ない可能性もあり、現実に対する対処の遅れやなさという危険性があることが示唆された。
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共同発表者:久保正子、櫻庭繁