アルコール依存症の夫を持つ妻に対して、ASTWAスケールで嗜癖傾向を探った。その結果、アルコール依存症の妻の多数に嗜癖傾向がみられ、依存的であったり、無気力であったりすることが多く、本来ならば、夫の禁酒のために支えとなるはずが、逆に夫に言われるままに飲酒を容認したり、進んで酒の購入などする妻もおり、逆に夫の飲酒の支え手になっていることさえある。夫から妻への家庭内暴力などの精神的ストレスの増加をきたしやすいため、妻の精神的状態などを十分考慮する必要があることが示唆された。
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共同発表者:久保正子、櫻庭繁