うつ病の既往歴のないアルコール依存症の患者にMASTとSSIとTASのスケールを行い、アルコール依存症の患者の精神的問題を検討した。アルコール依存症の程度が高いほど自殺の危険が高いことがわかった。その自殺念慮の高い患者ほど失感情症を伴うことが多くしかもその程度も自殺念慮と失感情症の程度に相関が見られた。自殺念慮が高ければ高いほど自殺念慮の可能性のあるといったことを念頭に置いたケアの必要性が示唆された。
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共同発表者:久保正子、櫻庭繁