腎移植後の移植腎の廃絶にいたるプロセスには、精神的な要因のあるものが多いとされている。それは、術後にうつ病などに罹患する患者も多く、それが術後の回復を遅らせている原因になっている。MMPI-ASとTASから腎移植患者のうち精神症状が認められなくても失感情症である患者が多かった。失感情症を有することで感情の表出や感情と身体感覚の識別が困難なため、今現在自分のおかれた現実に目を向けることが出来ないなどがありアドヒアランスになる可能性もあり移植後の管理上注意を要することが示唆された。
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共同発表者:M.Kubo, T. Komoda, S. Sakuraba