失感情症の呈する症状として、自分の感情などを表現することや自分の置かれている状況に気づきにくいといったことがある。それゆえ自殺念慮の可能性があってもその感情の表出がみられないためにため自殺のサインがみられない。そのため自殺のサインがなくても自殺企図の可能性が高いということを念頭に置いたケアの必要性がある。MASTスケール(アルコール依存度検査)とSSIスケール(希死念慮度測定検査)から、アルコール依存症の症状が強い患者ほど自殺の危険性が高いことがわかった。また、自殺念慮の高い患者ほど、TASスケールよりアルコール依存症の患者の多くは失感情症を伴っていることが示唆された。
pp.3823-3830
本人担当部分:この論文は、correspondenceとして研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の共同研究を行った。
共著者:S.Sakuraba、M.Kubo、J.Yamana、T.komoda.