日本において心移植は、脳死の意味付けに対する倫理的主観の違いから心移植希望者は多いが,それに応じるだけの移植心がなく今の日本の状況では、海外に行くか何とか延命を図るかしかない。その中で徐々に人工心臓の開発が世界に遅れながら日本でも行われてくるようになってきた。日本において臓器移植の歩みが遅い中、今後増加が考えられる人工臓器装着患者の問題点として微小血栓による脳塞栓などからの認知機能への影響が懸念されている。本研究は、人工心臓装着がいかに認知機能への影響があるのかを研究し、その結果として人工心臓装着しても、人工心臓に対する長期間のフォローアップと認知機能への影響を継続して観察していく必要性があることを示唆した。
pp.764~768
本人担当部分:この論文は第四著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文のすべての作成の共同研究を行った。
共著者:T.komoda、 T Drews、 S.Sakuraba
M.Kubo、R Hetzer