本研究では、産後精神病という稀な事例で対応に難渋した経験をもとに、女性の周産期をめぐる精神的問題を洗い出し、そのためには、家族の協力や解決に向けて看護職者同士の連携はもちろんのこと多職種の連携の必要性について事例を通して問題提起した。女性にとっての出産は、人生の中でも大きな出来事でありしかし心身ともに大きなストレスやホルモンのバランスの変化や身体的なボディイメージの変化など様々な心身共に変化を伴う。しかし、それだけに当事者には声に出しにくく問題が隠されてしまうことが多い。孤立無援状態でもがき苦しむ女性は多いため、保健師による子どもの健診などを通じて十分なメンタル面でもサポートしていく重要性が示唆された。
pp.144~145
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共著者:久保正子、赤瀬あきこ