TMTテストのoriginal versionは、脳機能のうち前頭葉機能を反映する検査として知られ、かつ過去多くの研究が散見されている。しかし、科学的手法を用いて信頼性の検査は過去にされてこなかった。本研究では、Reitanの開発したoriginal versionの自記式テストの所要時間やエラー数だけで判定し、験者側の測定手順によるデーター結果が反映されてくるために、科学的根拠のもとでの検査ではなかった。そこで、original versionの検査を実施中にNIRSを装着して脳機能のうち特に前頭葉機能についての評価をなしうる検査なのかどうか科学的根拠を検証した。original version TMTを実施することによりoxyHbが増加した。このoriginal versionは、前頭葉機能を反映する簡便な検査であるため、病院のみならず地域でも活用できる。
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った
pp.216~217
共著者:M.Kubo、M.Okamoto