アレキシシミア(失感情症)を有する患者は、現実認識力が低下している傾向がある。腎不全の患者は、アレキシシミアを有
する可能性があり、今起きていることの認識が困難になりがちで特にノンコンプライアンスに陥りやすい。その結果、心身の状態が不安定な状態では、移植した腎臓が廃絶してしまう可能性が高い。そのた腎移植患者を看護するためにはアレキシシミアを念頭におく必要がある。
本研究は、腎移植患者を対象に、MMPI-AS(MMPIアレキシシミアスケール)とTAS(トロントアレキシシミアスケール)を用いて、腎移植の患者のうちアレキシシミアを有するか否かを研究した。54.3%がアレキシシミアを有していることが明らかになった。 pp.698~699
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の全般を行った
共著者:M.Kubo、S.Sakuraba、T.Komoda