平成23年3月、東日本大震災という過去経験したことのない大災害が起きた。震災のみならず、津波で多数命を落とす結果となり、目の前で生きていた人が流されていくことや、身近な人の死など、自然災害で大切な人を失うことによるこころの代償は大きい。特に、「女性」「高齢者」「子供を亡くした親」に複雑性悲嘆の発症のハイリスクであることがわかった。本研究では、文献により自然災害からの病的悲嘆といえる複雑性悲嘆について概説した。
保健師によるサポートにおいて複雑性悲嘆念頭に置いた関わりが重要である。
pp.147-155
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案、文献の調査・論文の作成の全般を行った。
共著者:久保正子、薦田烈