アルコール依存症の症状が強い患者ほど自殺の危険性が高く、アルコール依存症の患者の多くは先行研究から失感情症を伴っている。自分の感情などを表現することや自分の置かれている状況に気づきにくいという精神的問題があるがそれすら認識できていない可能性がある。
アルコール依存症患者の自殺率の高さに着目し、MASTスケールやSSIスケール、TASスケールなどからアルコール依存症の精神的問題を調べた。その結果、自殺念慮の可能性があるためそれを念頭に置いたケアの必要性を示唆した。日本は自殺件数が年間3万件を超えている。自殺の減少のためには、地域の家族会や断酒会などの取り組みが益々重要性がある。
pp135-135
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文献の調査・論文の作成の共同研究を行った。
共著者:久保正子、櫻庭繁、