日本におけるアルコール依存症患者は、WHOによると230万人と言われているが、患者として治療しているものは、4-5万人ほどでしかなく、まだ日本においては疾患としての社会的認知度が低く、まして精神疾患であるということさえあまり知られていない。アメリカでは、薬物・アルコール依存が日常的に社会問題化して様々な事件なども起こっていることからもアルコール薬物関連の研究が盛んである、世界的には知られていないが、日本にも同様に社会問題化していることを日本におけるアルコール問題に関連する現状を報告し、問題と課題を提起したことで日本におけるアルコール・薬物関連の医療、社会的問題を掲載した意義は大きい。
本論文は、アメリカ精神医学会の機関紙の編集委員より依頼されて日本のアルコール問題の現状と課題、対策、治療、ケア等について論じた。pp.13-p.14
編者:American Psychiatry Association
共著者:D. Milne, M.Matsushita, S.Sakuraba,
M. Kubo
(56頁-58頁)を共著
本人担当部分:この論文は筆頭著者として研究の立案・実験の実施・結果の考察・文
献の調査・論文の作成の全般を行った。