新海竹蔵の彫刻表現における「量感」と「素材感」についての一考察 木彫表現を中心として
芸術学研究第19号(研究紀要)筑波大学人間総合科学研究科博士後期課程芸術専攻発行
上掲の学術論文1『彫刻家新海竹蔵の造形観』の基礎研究である。素材・技法共に様々な彫刻表現を行った新海の木彫表現に焦点をあて、その造形的特質と新海が重要視した内容について示している。新海の残した言説と作品から考察から新海が制作において重要視していたことの一つが、素材感を前提とした量感表現の充実であったことを明らかにした。