全国5地域の小児科病棟に入院している子どもの両親を対象に『家族機能』『QOL』『自己効力感』『ソーシャルサポート』について尺度を用いた質問紙調査を行った。『家族機能』において母親の「役割分担」は父親よりも低かったが(p<.01)、母親の「役割分担」以外の平均値は高かった。普段より入院中の方が夫や実母からサポートを受けていたため、子どもが入院中の家族の『家族機能』は高められていると考えられた。『QOL』においては父母ともに「家族関係」についで「友人関係」が高く、入院中の子どもの家族へのサポートとして、友人関係の重要性が示唆された。また、父母ともに普段より入院中のほうが家族からサポートを受けていると評価していた。
〇杉本晃子、中村由美子、梅田弘子、内城絵美