東北地方にあるA町に住む就学前の子どもの父母536名を対象に『家族機能』『自己効力感』『QOL』について質問紙調査を行った。家族機能においては「絆」という情緒的機能が重要であることが明らかとなった。父母間の比較では『自己効力感』『家族機能』ともに母親が低く、母親の負担の大きさが推察された。『QOL』については父母ともに「友人関係」が重要であり、養育期の家族に対するサポートとして、身近な地域において友人をつくる場の確保などこの時期にある家族の家族機能の特徴をふまえた地域保健活動や家族看護実践の必要性が示唆された。
〇中村由美子・杉本晃子・赤羽衣里子・澁谷泰秀・下山裕子・米谷真紀子・小山真貴子