18歳未満の障がいをもつ子どもの父母を対象に『家族機能』『QOL』『自己効力感』について質問紙調査を行った。障がいをもつ子どもの家族の『家族機能』においては「絆」が最も高く、健康な子どもの家族と同様に情緒的機能が中心であることが確認された。障がいをもつ子どもの母親は健康な子どもの母親より家族の「コミュニケーション」は良好と捉えているが、「役割分担」が低く、障がいをもつ子どもの母親にかかる負担の大きさが示唆された。また、家族・親類および医療関係者以外からのサポートについては約 4 割が「いない」と回答しており、親の会などのサポートグループに関する情報提供方法の工夫や、同じ病気や障がいをもつ子どもの親が交流の機会をもつための支援の必要性が示唆された。
〇杉本晃子、中村由美子、梅田弘子、赤羽衣里子、内城絵美、澁谷泰秀