学術論文

基本情報

氏名 杉本 晃子
氏名(カナ) スギモト アキコ
氏名(英語) Sugimoto Akiko
所属 大学 看護
職名 専任講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

発行又は発表の年月

2009/09

学術論文名

青年期以降にある障害をもつ子どもの家族の発達課題および影響要因に関する検討(修士論文)

単著・共著の別

単著

発行雑誌等又は発表学会等の名称

青森県立保健大学大学院

開始ページ

終了ページ

概要

18歳以上30歳以下の身体障害者手帳1級をもつ子どもの母親5名を対象にインタビュー調査を行った。家族は【子どもの保護】から【将来の生活に向けた準備】をし、【子どもの自律】へと向かって発達していることが示唆された。この中では【子どもの自律】と【子どもの保護】の二者が共存しており、両者のバランスを変化させながら【子どもの自律】に向かっていく家族の姿がうかがえた。特に高校卒業の時期は家族が危機的状況になりやすいことが示唆され、高校卒業というライフステージの移行期に切れ目が生じないような支援は、【子どもの自律】に向かう家族の発達を促す支援としても必要であると考えられた。また、家族は【子どもの自律】を目指しており、そのために<機能低下の予防>や<発達の促進>を意識し、社会の中で親以外のできるだけ多くの人との関わりを促していた。しかし、社会の人々との関わりの中で、【子どもの自律】に向けた関わりに関する考えが、家族と保健医療職者等で異なったときに、家族は戸惑いを感じていた。そのため、障がいのある【子どもの自律】を目指したケアや関わりについて家族とともに考えることが看護支援として必要であることが示唆された。