千葉大学普遍教育センター「アートコミュニケーション」というワークショップ形式の授業を非常勤講師として担当。4~5人のチームで仮想のデザイン事務所を作り、それぞれに提示された無理難題のデザイン依頼を、幅広いアイデア展開で回答していくと言うデザイン思考を学ぶ授業。依頼者からの要望を依頼文から読み取るだけでなく、年齢や性別や職業と言った細かな情報も拾い上げ、眼に見えない依頼者に相応しいアイデアを考える頭のストレッチ体操。各チームは幅広くリサーチを行い要望の本質を探り相手を知る。既成概念から離れ柔軟に、馬鹿げたことも含め独自の新しい切り口を見つける学習。豊かな想像力と発想力を鍛え、答えは一つではないといくつもの回答を探す思考の持久力もつけて行く。最終的には具体的機能も含んだ提案を短い時間の中でまとめあげ、チームでプレゼンテーションも行う。お題は年により変化し、「はこぶ道具のデザイン」「バッドデザイン大賞」「地域ブランディング」「ケイジバンデザイン」「千葉市×スーベニアデザイン」等。教育学部美術専攻だけでなく、工学部デザインや物理学、社会学など様々な専攻の学生が参加しているため幅広い意見が出てくるところも大きな特徴。