東京都町田市による委託事業。相原駅周辺は、町田市北西部に位置し、町田駅や市役所周辺、町田市の中心部とは違い、急速な都市化とは無縁の地域であった。それでも地元においては、かねてから活発なまちづくり対する市民の活動が存在していた。市民の意識と行政の間にはまちづくりに対する温度差があったが、昨今、行政にはその意識の差を埋め円滑にまちづくりを進めたいという意思が強く、そのために第三者として私たちが入り、まちづくりの指針を決め、より良いまちづくりを推進するための事業である。事業内容は、「相原まちなみ推進会議全体会」と「地権者の会」を立ち上げ、双方を関連づけながら定期的に開催すること。イベントとして、地元の祭りである「相原ふれあいフェスタ」では、4.5m×4.5mの巨大ジオラマ(縮尺:1/200)を作り、その仕上げは地元の方たちと仕上げるという参加型展示を行った。また、定期刊行物として、まちづくりニュースを発行し、活動を周知させことと潜在的意見の掘り起こしに努めた。著者は、担当技術者として、調査、検討、将来像の提言、イメージ図、模型の作成を共同で担当し、報告書の作成も共同で担当した。
参照:C7