本書「女子簿記教科書」は東京商科大學名誉教授・商學博士、吉田良三(1878~1944)著の高等女学校実業科用の簿記教科書であり、昭和10年(1935年)10月2日発行の初版、その修正再版が昭和11年(1936年)2月12日に発行され、昭和11年2月13日付文部省検定済となった。
発行以来百年近い年月が経っており、使われている漢字の多くは旧字体であり、戦後生まれの読者にとって難解な箇所が少なくない。
現代の女子学生にも本書を読んでもらいたいとの思いから、原著の格調高い文調を損なうことがないよう注意を払いながら、近時使われている表記・現代語への言い換えを適宜施して復刻させたのが本書である。
はしがき
目次
第一編 単式簿記
第一章 序説
第二章 現金出納帳
第三章 仕入帳
第四章 売上帳
第五章 日記帳及元帳
第六章 取引と其記入帳簿
第七章 決 算
第八章 記帳練習例題
第二編 複式簿記
第一章 総 説
第二章 仕 訳
第三章 勘定科目
第四章 帳 簿
第五章 決 算
第六章 記帳練習例題
第七章 手形取引
第八章 商品勘定の分割
第九章 記帳練習例題
第十章 伝 票
第十一章 特殊現金出納帳
第十二章 単式簿記と複式簿記
付 録 家計簿の附け方
1 総 説
2 勘定科目
3 帳簿の種類
4 決 算
5 記帳例示