本書は、同ライブラリーの最終企画であり、各著者が広義の会計学に属する主要な問題としてそれぞれ認識している論題に関する研究成果を収録したものである。
全298頁
編著:片岡洋一
共著者:相京溥士、加藤隆之、小泉友香、後藤晃範、平井裕久、広原雄二、鷲澤正樹
本人担当部分:「第4章 総合原価計算における非度外視法の再検討 pp.105-137」を担当
総合原価計算を適用する生産活動において仕損・減損が発生する場合を対象とする非度外視法の特性を明らかにし,新しい測定方法を提案し、その一般式を提示した。例えば、総合原価計算においても仕損品は,補修可能仕損品と補修不能仕損品に区分できる.これらを区別して測定する場合,通常,製造原価には,補修費が識別されず混入されているので,製造原価から補修費・追加処分費を控除した正味製造原価を原価配分する新しい方法等を示した.