本研究は原価計算・管理会計学の学術領域におけるSDGsへの取り組みの動向を明らかにすることを目指し、具体的にはSSRN(Social Science Research Network)の論文データベースに掲載された最近の学術論文をテキストマイニングの手法を用いて選択・分析し、海外の会計学者が提唱する最新の重要な議論やテーマ5つが特定された。
続いて、これらが海外の大学の会計学部・修士課程でどのように採用・導入されているかを分析し、「研究」と「教育」の間のギャップとその架け橋を探った。具体的には、欧米で広く使われているHorngrenの原価計算・管理会計学テキストにおいて、各テーマがどこでどのように導入されているかを調査し、アクティブリーディング型ソフトであるLiquidTextの利用方法を提示している。