5 「正常仕損非度外視法を導入した総合原価計算モデル」
鹿児島国際大学『鹿児島経済論集』第49巻2 -4合併
第49巻
特殊な状況や個別の事情を包括する一般化された理論モデルとして,製品原価計算の精緻化モデルを構築することを目的とし、正確に因果関係の原則に基づいた配賦計算を行うために,総合原価計算のフレームワークの中で,期首仕掛品からも仕損が生じる状況を前提として,仕掛品が工程上に広く分布し,仕損が工程を通じて多定点で発生する場合について,任意の2原価計算期間を同時に一般式に定式化することにより,多期間原価計算モデルを構築している.