学習意欲を高める体育授業の展開-フロー理論を用いた児童の適正な課題選択に着目して-
教育実践学研究
第24巻
本研究の目的は,児童が自己に適した課題を設定し,集中して課題に取り組む学習活動を設定することで,技能の高まりを実感し,学習意欲が高まることを実証的に検討することであった。その結果,学習意欲の高まりと,形成的授業評価内の全ての因子で向上がみられた。学習者の主観的な感じ方が最適かを可視化し,把握することで意欲を向上させるための有益な手がかりになることが示唆されたといえる。