Signaling pathways of insulin-like growth factor-1 that augmentes by cAMP in FRTL-5 cells.
Biochemical Journal 348巻、409-416頁
348巻
恒常性刺激ホルモン(TSH)は、IGF-1依存的な細胞増殖を増強するが、その機構は不明だった。本論文は、ラット甲状腺由来濾胞細胞株FRTL-5をTSHで長時間処理することにより、細胞内cAMP濃度が上昇、その際、IGF-1受容体基質(IRS)のIGF-1依存的なチロシンリン酸化が増強されることを見出した。よって、細胞内cAMP濃度上昇がIGF-1シグナルの中でも受容体基質のレベルに影響を与えることを明らかにした。