「江戸川乱歩のオノマトペー『乱歩的』世界を中心に一」
『文体論研究』日本文体論学会
第54号
江戸川乱歩の作品を本格推理系と怪奇系に分け、それぞれの作品群におけるオノマトペの使用実態を鯛査し、その効果について検討した。その結果、使用頻度、反復、長音、語頭が清音以外のものが怪奇系に多く見られることを指摘し、本文中での使用実例を示しながら、オノマトペの効果的な使用は乱歩の文体の特徴の一要因となっていると結論づけた。